
小美の家 周囲に溶け込む外観。おとなりと目線を外すような気づかいのあるプランです

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小美の家
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自然が近く感じられる集落といえる地域。こちらも市街化調整区域です。昔ながらのお家は南向きに建ち並んでおり、この敷地も一見南向きにプランをしがちですが、周囲に目を向けると山や畑の緑がとても生き生きとしていることに気づきます。
今回はあえて南には窓をできるだけ設けず、素直に山や畑に開口をもってきました。
敷地の個性を生かすことで、開放的な暮らしが叶った住まいです。
■床面積
1F床面積: 63.77m²(19.26坪)
2F床面積: 30.64m²(9.25坪)
総床面積: 94.41m²(28.52坪)


(左)玄関土間はゆったりと多目的に使えるように広く壁で区切りませんでした。
(上)外収納はカスタムしやすいように板張り。自分で棚を追加することも簡単です。
(上)外収納はカスタムしやすいように板張り。自分で棚を追加することも簡単です。

吹抜けを見上げると額縁のような”そらまど”がある。なにも遮るものがなく開放的。


キッチン横にある連装窓。ふと外をみたり風通ししてみたり。駐車場や玄関側にあるので気配も感じられます。家族が家に帰ったときに「ほっ」とする、そんなひとときを生み出します。

10帖ほどのコンパクトなダイニングキッチンですが大きな窓があるので、まったく狭さを感じません。
家具の距離感は時にあわせて変えられて便利。天井がある部分と吹抜けは空間をにメリハリを持たせることで
”落ち着きと解放感”を生み出します。
家具の距離感は時にあわせて変えられて便利。天井がある部分と吹抜けは空間をにメリハリを持たせることで
”落ち着きと解放感”を生み出します。


ダイニングにある西側の大きな窓から近隣の風景を借景して暮らしに取り込みました。
キッチンに立った時の眺めを独り占めできます。
キッチンに立った時の眺めを独り占めできます。

天窓から降り注ぐ光で清々しい朝を迎える。

湿気がこもらないよう全開放できる親子ドアを設けています。また、据え置き型の鋳物琺瑯バスは大人二人で移動できるので、移動して浴槽下までもすっきり掃除できるところも気持ちが良いですね。

キッチンにはパントリーを設けず、移動できる置き家具で提案しました。杉の幅ハギ材とオークの縁取りがシャープですっきりと感じられます。

家具の居場所と、壁がスッキリ見えるところを余白として設けました。「作り込みすぎ・埋め尽くさない」ことで工夫する余地をもたせています。

