土地の魅力を引き出す家づくりをしよう

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上永良の家の二階にあるリビング。
眺めの良いダイニングテーブルでとる食事は格別。

この写真は、昨年完成した上永良の家。

豊かな自然を望む、心地の良いリビングダイニング。なにも遮るものがなく、のびのびと暮らせるお家です。

市街化調整区域の分譲地。宅地利用が認められている場合は住宅を建てることも可能なケースがあります。

土地探しからスタートした家づくり。

分譲地の角地に位置している台形の土地。前面道路から高低差があったことで造成が必要かもしれないということで、最後のひと区画残っていた土地を購入し、建築にいたりました。

一見すると、色々と条件のある土地のようにとらえてしまいそうです。

しかし土地情報だけでは、自分たちにとって良い土地かどうか、というのはわからないもの。

周囲には田んぼや畑もある土地。のんびりと暮らせそう。
土地の個性を生かしながら魅力を引きだした例。

実際に、敷地調査で現地を訪れてみると、のどかな周辺環境で、陽の入り方、風の通り方も遮るものがなく、市街化調整区域とはいえ周辺地域へのアクセスも良い場所に位置していました。

造成が必要かと思われた土地でしたが、高低差も生かすことでプライバシーを守りながらのびのびと暮らせるお家になっています。(詳しくは施工例:上永良の家)

敷地内に母屋のあるケース。
もともと敷地内にあった古家を若夫婦が住む家として建て替えた。
駐車場を共有している。

キッチン側の窓、二階のリビングからの窓からは目の前に広がるミカン畑。夏には花火も見えるのだそう。

ちなみに、もともと敷地内にあった古家を建て替えした敷地内同居の家。母屋と駐車スペースを共有する形で建っている。

(清田の家) 

今回紹介したお家は、どちらも市街化調整区域に建てられたお家です。

これまで建てたお家を見返してみたとき、

土地購入から家づくりを始められた方、実家の土地に家を建てた方、

さまざまですが、市街地に位置する土地、市街化調整区域の土地は半々くらいの印象です。

市街化調整区域ってなに?

市街化調整区域とは都市計画法によって定められた市街化を抑制する区域のことです。農地を守るためのものです。

そのため「原則として住宅を建てることはできません。」

しかし、宅地利用が認められている土地で、かつ店舗併用住宅、分家住宅、既存住宅の建て替え、など場合によっては、住宅を建てられるケースもあります。

市街化調整区域は比較的、のんびりした地域に位置していることから落ち着いて暮らせる環境であること、購入しやすい価格もあり、住宅にお金をかけることができるのも魅力ですね。

まとめ

同じプランのお家をそっくりそのまま、異なる土地に建てたとしても、

窓からの眺め、外からの音、目線。そこでの暮らしは全く異なるものになるでしょう。

今回紹介したお家のように、いろいろな条件を土地の個性として生かすのか、難しい条件としてしまうか。

与えられた土地を最大限生かして、隠れた魅力を引き出すことができたなら、

色々な条件のある個性的な土地も、自然豊かな眺めや愛着のわく家の一要素になるはずです。

(文/ササキ)